数十年使い続ける、という選択。Titanvolt LTOセル

Battery主要部材

2026年、Titanvolt(タイタンボルト)は、次世代バッテリーの基盤として「LTO(チタン酸リチウム)ハイブリッド」技術を再定義しました。従来のバッテリーが抱えていた「安全性と性能の両立」という妥協を排除し、防衛、公共インフラ、産業機器といった極めて高い信頼性が求められる分野への導入を加速させています。

1. コア技術:LTOハイブリッド・ロードマップ

Titanvoltの戦略は、単なる既存技術の量産ではなく、単一の反復的なロードマップに基づいた継続的な進化です。

  • LTO(チタン酸リチウム)の基盤: 優れた安全性と長寿命を誇るLTOをベースに採用。
  • 技術の統合: 半固体電解質(Semi-solid electrolyte)やドライコート技術を段階的に導入。
  • 特性の向上: セル電圧の引き上げ、電力密度の向上、製造コストの効率化を同時に実現。
  • 第三者機関による検証: 大学やティア1メーカーと協力し、厳格な試験プロトコル(データ)によって性能を実証済み。

2. 主要なパフォーマンス特性

Titanvolt LTOセルは、過酷な環境下でも以下の驚異的なスペックを維持します。

項目特徴・数値
究極の安全性熱暴走や火災伝播のリスクを実質的に排除。
電力密度180Wh/l を達成。
超急速充放電最大 20C (400A) の持続的な充電および放電が可能。
超寿命最大 30,000 サイクル(数十年単位の耐用年数)。
全天候対応-40 deg C から +60 deg C まで、複雑な冷却なしで動作。
環境負荷製品の 95% がリサイクル可能。

3. 2026年の戦略的展開(6つの重点分野)

LTOの長寿命特性(3万サイクル)は、プロジェクト全体の資本支出(CAPEX)を劇的に抑制し、投資回収を早めます。

  • 住宅・商業施設: 火災リスクが極めて低いため、従来の電池では設置できなかった「立ち入り禁止区域」や「建物内部」への設置が可能。
  • データセンター: 交換サイクルを最小限に抑え、100%の稼働率(アップタイム)を支援。
  • 公共交通(バス・鉄道): 乗客のすぐ近くに配置される電源として、最高水準の安全を提供。
  • 大型輸送・鉱業: 振動や過酷な温度変化が激しい環境下での電動化をサポート。
  • 防衛: 国家安全保障に関わるミッションクリティカルな環境での信頼性を確保。

補足:LTO(チタン酸リチウム)が注目される理由

一般的なリチウムイオン電池(NMCやLFP)のアノード(負極)にはグラファイトが使用されますが、LTOはチタン酸リチウムを使用します。

これにより、「デンドライト(枝状結晶)」の発生による短絡リスクが極めて低くなり、急速充電による劣化も大幅に抑制されます。TitanvoltはこのLTOの物理的な安定性に、最新の電解質技術を掛け合わせることで、エネルギー密度の低さという従来の弱点を克服しようとしています。

出典:https://www.titanvolt.co.uk/news/2026001

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