【速報】アイオニックMT、米国初の「重要金属採掘・ナノシリコン製造」垂直統合モデルを確立

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アイオニック・ミネラル・テクノロジーズ社(Ionic MT)は本日、ユタ州シリコンリッジ・プロジェクトにおいて、レアアース元素(希土類元素、REE)および重要技術金属(CTM)の大規模かつ高品位の鉱床を確認したと発表しました。この発見は、これらの戦略的鉱物の北米最大級の保有量を裏付けるものです。

特筆すべきは、同社のユニークな垂直統合モデルです。この鉱床から得られるハロイサイト粘土原料は、従来の硬岩採掘よりもクリーンで迅速なプロセスで、防衛・先端技術に不可欠なレアアースを抽出しつつ、さらに**リチウムイオン電池のエネルギー密度を大幅に向上させるナノシリコン負極材「Ionisil™」**などの高価値副産物を生み出します。

これは、米国初の商業的に高度なイオン吸着粘土システムをクリティカルテクノロジーメタルズ社と共同で構築する、許可取得済み、着工準備完了のプロジェクトであり、AI半導体、永久磁石、防衛システム、そして次世代エネルギー技術に必要な重要材料の自立的な国内供給源を確立します。

鉱床の概要とプロジェクトのハイライト

  • 鉱床タイプ: ALS Chemexによる独立分析の結果、この鉱床は**ハロイサイトを主成分とするイオン吸着粘土(IAC)**であることが確認されました。これは、中国の重希土類元素の70%以上を供給する地質構造と同じです。
  • 「IAC プラス」プロファイル: シリコンリッジの鉱床は、中国の鉱床に匹敵する希土類元素の濃度に加え、**ガリウム(Gallium)、ゲルマニウム(Germanium)、ルビジウム(Rubidium)、セシウム(Cesium)、スカンジウム(Scandium)、リチウム(Lithium)、バナジウム(Vanadium)、タングステン(Tungsten)、ニオブ(Niobium)**などの重要な技術金属が濃縮されており、「IAC プラス」として特徴づけられています。
  • 品位と規模: 650 acres(エーカー)の地域における初期調査結果では、ハロイサイト粘土分画中の希土類元素および重要金属の合計品位が約2,700 ppm(合計品位0.27%)で、これは一般的な中国のIAC鉱床(通常500〜2,000 ppm)と比較しても遜色ありません。この品位は、総資源エリアのわずか11%、深さ100 フィートに限定して確認されており、大きな拡張の可能性があります。
  • 生産への道筋: 採掘許可のある州リース地に位置し、既存の74,000 平方フィートの許可された処理施設(ユタ州プロボ)が利用できるため、商業生産までのタイムラインが迅速です。予備的経済評価(PEA)は2026年上半期の完了を目指しています。

戦略的な重要性

  • 国内サプライチェーンの確立: この発見により、高度なAI半導体チップ、永久磁石、防衛監視システム、エネルギー技術に不可欠な元素の国内供給源が確立されます。
  • 資源自立への貢献: Ionic MTの創業者兼CEOであるアンドレ・ザイトゥーン氏は、「従来の硬岩採掘・抽出よりも迅速かつクリーンなプロセスで抽出可能」な「あらゆる重要鉱物を国内ですぐに採掘できる資源」として、アメリカの資源自立にとって画期的な出来事であると述べています。
  • 中国の輸出規制への対応: 中国が2024年12月にガリウム、ゲルマニウム、アンチモンの対米輸出を禁止し、2025年4月にはルテチウム、スカンジウム、イットリウムといった重要希土類元素の輸出許可を世界的に義務付けるなど、重要鉱物の国際的な供給リスクが高まる中、この国内資源の価値は極めて高いです。米国会計検査院は185億 ドルを超える重要な物資不足を特定しており、国防総省も戦略鉱物の緊急備蓄を確保する動きを見せています。

独自の生産技術と製品

Ionic MTは、ユタ州の地質とインフラストラクチャを活用し、排出量が少なく、廃棄物がほとんど出ず、最大95%の回収率を誇るプロセスを採用しています。

  • クリーンで迅速な抽出: コストのかかる焙焼、高温処理、重酸の使用を回避し、シンプルな低温イオン交換を可能にすることで、従来の硬岩採掘よりもクリーンで迅速かつコスト効率の高い生産経路を実現します。
  • 垂直統合モデル: 単一のハロイサイト粘土原料から、3つの高価値な副産物ストリームを生み出します。
    1. 重要金属(Critical Metals): 防衛および技術用の希土類元素、ガリウム、ゲルマニウム。
    2. IonAL™ 高純度アルミナ: 航空宇宙および先進製造業の先駆物質。
    3. Ionisil™ ナノシリコン: ハロイサイト由来の次世代リチウムイオン電池負極材。従来のグラファイト負極に比べてエネルギー密度が30〜40%向上し、最初の商用認定は2027年を予定しています。

出典:https://www.businesswire.com/news/home/20251211652566/en/Ionic-Mineral-Technologies-Announces-Major-U.S.-Discovery-of-Rare-Earth-and-Critical-Technology-Metals-at-Utahs-Silicon-Ridge

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