LG化学は、米国の電気自動車(EV)関連企業との間で、**3兆7,620億ウォン(約4,220億円)**規模の正極材供給契約を締結したと2025年11月13日に発表しました。
📅 契約概要
| 項目 | 詳細 |
| 契約金額 | 3兆7,620億ウォン |
| 契約期間 | 2029年7月末まで |
| 契約相手 | 米国のEV関連企業(非公開) |
📈 連続受注の背景と供給網戦略
この連続受注は、LG化学が米国インフレ抑制法(IRA)に対応した独立したサプライチェーンを確立していることが大きな要因となっています。
1. IRA対応の国内生産基盤の活用
LG化学は、韓国の清州工場、亀尾工場、および中国の無錫工場を合わせ、合計15万トンの正極材生産能力を確保しており、特に国内生産基盤を活用して米国市場への供給力を強化しています。
2. 主要な自動車メーカーとの巨額契約
今回の契約以外にも、LG化学はすでに複数のグローバル自動車メーカーと大規模な供給契約を結んでいます。
- 2023年: **トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・オブ・ノース・アメリカ(TEMA)**と2兆9,000億ウォン規模の供給契約。
- 2024年2月: ゼネラルモーターズ(GM)と25兆ウォン規模の巨額供給契約を締結(EV約500万台分に相当)。
- 2024年9月: トヨタとパナソニックの合弁会社であるプライムプラネットエナジー&ソリューションズとも契約を獲得。
3. サプライチェーンの多角化(豊田通商との連携)
安定した原材料調達とIRA対応のため、LG化学はサプライチェーンの多角化を進めています。
- 亀尾正極材工場の合弁会社において、中国のコバルト専門企業である華友コバルトに加え、日本の豊田通商を主要株主として迎え入れました。
- これにより、合弁会社の出資比率は、**LG化学(51%)、豊田通商(25%)、華友コバルト(24%)**となり、サプライチェーンの地政学的リスク分散と安定化を図っています。
🚀 次世代バッテリー材料の開発加速
LG化学は、リチウムイオン電池に続く次世代バッテリーへの対応も強化しています。
- ナトリウムイオン電池: 中国最大の総合エネルギー企業である**シノペック(Sinopec/中国石油化工)**と共同開発契約を締結しました。
- 両社は、次世代ナトリウムイオン電池の正極材および負極材の中核材料を共同開発し、安定したサプライチェーンを構築することで合意しています。ナトリウムイオン電池は、リチウムイオン電池に比べて資源コストが低く、安全性が高いことが特徴です。
これらの取り組みは、LG化学が既存のEV市場だけでなく、将来のバッテリー市場においても主導的な地位を確保するための重要な戦略的動きを示しています。
出典:https://www.businesskorea.co.kr/news/articleView.html?idxno=256448


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