2025年12月18日、MGは新型ハッチバック**「MG4 安心エディション(Anxin Edition)」**の納車を中国で開始しました。このモデルは、世界で初めて「液固体電池(セミ固体電池)」を搭載した量産乗用車として注目を集めています。
1. 主要スペックと技術的特徴
「安心エディション」は、従来の液体電解質を減らし、固形に近い状態にした「液固体電池」を採用しています。
- バッテリー容量: 53.95kWh(マンガン系リチウムイオン液固体電池)
- 航続距離: 530km(CLTC基準)
- 充電性能: 2C急速充電に対応。バッテリー残量30%から80%まで約21分で充電可能。
- 電解質の削減: 従来の電池に比べ、液体電解質の含有量を5%削減。
- 車両価格: 102,800元(約14,600米ドル / 約210万円)
- ※MG4シリーズの最上位グレードとして設定されています。
2. インテリジェント・コックピットと安全装備
最新のチップとセンサーを搭載し、クラスを超えたハイテク仕様となっています。
- ディスプレイ: 15.6インチ 2.5K 中央コントロールスクリーン。
- プロセッサ: Qualcomm Snapdragon 8155を搭載し、滑らかな操作感を実現。
- 運転支援(ADAS): Horizon Robotics製「Journey J6e」チップ(80 TOPS)を採用。
- カメラ5台、超音波レーダー12台を装備。
- 高速道路での自動ナビゲート(NOA)や自動駐車支援に対応。
3. 関連情報:なぜ「液固体電池」が重要なのか?
- 安全性と耐寒性の向上: 全固体電池への「架け橋」とされるこの技術は、液体電解質が少ないため、従来の電池よりも発火リスクが低く、熱安定性に優れています。また、低温環境下での性能低下が少ないという特徴があり、冬場の航続距離維持に寄与します。
- 供給パートナー: この電池は、SAICが出資する中国のスタートアップ**QingTao Energy(清陶能源)**が供給しています。
- コスト競争力: 固体電池は一般に高価ですが、MG4はこれを1.5万ドル以下の価格帯で実現しました。先行するNIO(ニオ)などが150kWhの超高価なセミ固体電池を採用しているのに対し、MGは**「大衆車クラス」への導入**に成功した点が大きな驚きを持って迎えられています。


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