中国の動力電池最大手である**CATL(寧徳時代新能源科技)**は、創業者兼会長兼CEOのロビン・ゼン氏の発表により、第5世代リン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーの量産を開始したことが明らかになりました。この新世代バッテリーは、エネルギー密度とサイクル寿命において新たな飛躍的進歩を達成したとされています。
📰 発表のハイライト
- 第5世代LFPの量産開始: 最新のLFPバッテリーは、エネルギー密度とサイクル寿命を向上させ、現在主流の第2世代および第3世代LFP製品を上回っていた第4世代をさらに進化させました。
- 技術的リーダーシップ: CATLは、LFPに加えて、三元系リチウム電池(Qilin BatteryやFreevoy Battery)でも長期にわたりリーダーシップを維持しています。
- Naxtraナトリウムイオン電池: 今年発売されたナトリウムイオン電池は、リチウム資源への依存度を下げ、安全性を高め、炭素排出量を削減する効果があり、特に低温性能の限界を克服することで、北部の高緯度地域でのNEV導入を促進するとされています。
- 全固体電池: 全固体電池の研究と産業化の進捗においても、世界トップクラスであると主張しています。
- 幅広い応用: 乗用車(NEV)だけでなく、Tectransシリーズによる純電気式大型トラック、電気船舶(約900隻)、そして低高度移動分野(2トンeVTOL機)にもバッテリーが導入されています。
📊 関連情報:CATLの世界的な地位とLFP市場の重要性
CATLの今回の発表は、世界のEVバッテリー市場における同社の圧倒的な地位と、急速に成長するLFP市場の重要性を背景に行われています。
- 世界市場での優位性:
- 韓国のSNEリサーチによると、CATLは2025年1月から9月までの世界市場シェアで**36.6%**を占め、世界最大の動力電池メーカーの地位を堅持しています。
- 中国国内市場でも、10月に**43.00%**のシェアを獲得し、市場をリードしています。
- 輸出実績: 今年最初の3四半期に、中国のリチウム電池輸出量約200GWhのうち、CATLが120GWhを占めており、グローバル供給における支配的な役割が示されています。
- LFPバッテリーの重要性:
- LFPバッテリーは、三元系(NMC/NCA)に比べてエネルギー密度は低いものの、安全性、コスト、サイクル寿命に優れているため、特に中・低価格帯のEVやエネルギー貯蔵システム(ESS)で採用が拡大しています。
- CATLの第5世代LFPの進化は、LFPの唯一の弱点であった「エネルギー密度」をさらに改善し、三元系との競争力を高めることを意味します。
- 経済と雇用への貢献: CATLは、今年最初の3四半期で世界13カ所の生産拠点で約15万人の雇用を創出し、245億元(約34.4億ドル)の税金を納めており、巨額の研究開発投資(過去10年間で800億元以上)も行っています。
- 環境への貢献: 現在、世界中で2,000万台以上のNEVにCATLのバッテリーが搭載されており、年間約1,400万トンの二酸化炭素排出量を削減していると推定されています。
CATLの第5世代LFPバッテリーの量産開始は、EV市場におけるコストパフォーマンスと持続可能性の競争をさらに激化させる重要な動きと言えます。
出典:https://cnevpost.com/2025/11/12/catl-mass-production-5th-gen-lfp-batteries/


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