LGESは、EVバッテリーの状態を迅速かつ客観的に評価するサービス「B.once」を2025年10月27日に開始しました。これは、同社が保有する世界最大規模の10,000件を超えるバッテリー管理・診断特許と、長期にわたるバッテリー供給で培ったBMS(バッテリー管理システム)設計能力を基盤に開発されたサービスです。
1. 「B.once」の主な特徴と診断方法
B.onceは、使用目的に応じて「クイックスキャン」と「パワースキャン」の2つの診断モードを提供します。
| 診断モード | 所要時間・データ | 特徴と主な活用先 |
| クイックスキャン | わずか5分(エンジン始動のみ) | * 迅速かつ正確なバッテリー状態判定。* 3万台以上のEVビッグデータに基づき評価。* 中古車プラットフォームやサービスセンターなど、大量の車両を迅速に点検したい場合に最適。 |
| パワースキャン | 充電完了後30分以内 | * 50%から80%までの実充電データを用いた精密診断。* 競合他社より迅速で正確な情報提供(他社は通常5日間の走行データが必要)。* 保険会社連携の中古車バッテリー保証商品など、精密な診断が求められる分野で活用。 |
2. 導入の背景と期待される効果
① 中古車市場の信頼性向上
EV中古車市場の成長において、バッテリーの劣化度や残存価値の「客観的な評価」は最も大きな課題の一つです。B.onceにより、以下の効果が期待されます。
- 販売会社: 診断レポートを通じて取引の信頼性を高めることができる。
- 消費者: より安全で納得感のある中古EVの購入が可能になる。
- 実例: 中古EVプラットフォーム企業である「Revolt」が今月末からB.onceの活用を予定。
② BaaS事業の拡大と差別化
LGESは、既存のEV所有者向け定期診断サービス「B.Lifecare」にB.onceを追加することで、BaaS(Battery as a Service)分野での事業を強化しています。
- B.onceは、バッテリーの状態診断結果を基に、保険や金融などの新たな商品と連携し、EV取引市場の活性化とエコシステムの拡大に貢献するとLGESは見ています。
3. 提供される診断レポート
すべての診断プロセスは専用アプリを通じてリアルタイムでモニタリングされ、診断結果は直感的なレポートとして提供されます。レポートには以下の重要な情報が含まれます。
- バッテリー容量
- 平均消費電力
- 予測運転情報
- バッテリーの劣化度
4. 関連情報:LGESの強み
LGESは、2009年から現在までに約1,500万台のEVに80億個以上のバッテリーセルを供給しており、その膨大な実証データと技術力が、B.onceの正確性と迅速性の基盤となっています。B.onceは、この技術力を活用してグローバル市場での競争力を強化する重要な一手となります。
この「B.once」サービスの開始は、EVバッテリーの残存価値(リセールバリュー)を明確化し、EV普及の障害の一つを取り除くものとして非常に注目されています。
出典:https://www.businesskorea.co.kr/news/articleView.html?idxno=254924


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