日産は、電気自動車(EV)の先駆者である「リーフ」を全面刷新し、サンダーランド工場で生産をスタートさせました。
- 投資規模: サンダーランド工場に計4億5,000万ポンド(約5億1,000万ユーロ強)を投じ、生産ラインを大幅に改修。
- コンセプトの変転: 従来のコンパクトハッチバックから、グループ共通の「CMF-EV」プラットフォームを採用した**「電気クロスオーバー」**へと進化しました。
- 主要スペック:
- バッテリー容量: 最大 75 kWh
- 急速充電: 最大 150 kW に対応
- 価格帯: ベースモデル 37,000 ユーロ以下、大容量モデル 42,000 ユーロ以下を想定
2. 製造の進化:サンダーランド工場の高度化
新型リーフの生産にあたり、工場は「インダストリー4.0」を体現する最新鋭の施設へとアップデートされました。
- 精密製造: 78台の新型ロボットと「0.3 mm」の精度を保証する全自動レーザー溶接システムを導入。
- 物流の自動化: 475台の無人搬送車(AGV)が部品を供給。
- バッテリー組立て: 新設のラインにより、26本のボルト締めを含む車両へのバッテリー装着をわずか 56秒 で完結させます。
- 新色展開: 「スクモブルー」や、ターコイズ系の「ルミナスティール」といった新色が塗装工程に追加されました。
3. 関連情報:背景と戦略的意義
「EV36Zero」ビジョンの核心
今回の量産開始は、日産が進める世界初のEV製造エコシステム**「EV36Zero」**の中核を成すものです。これは、車両製造、車載電池生産、そして再生可能エネルギーによる電力供給を一つの拠点(サンダーランド)に集約する構想です。
バッテリー供給網の変遷
リーフのバッテリー供給を担うのは、工場に隣接する AESC UK(旧AESC) です。
- もともとは日産独自の部門でしたが、現在は中国のエンビジョングループ傘下にあります。
- 新型リーフのために建設された新たなギガファクトリーからセルが供給され、地産地消のサプライチェーンを強化しています。
市場での立ち位置
初代(2010年登場)は「世界初の量産EV」として歴史を作りましたが、3代目は競争の激しい「クロスオーバーEV」セグメントに参入します。
- デザイン: 2021年に発表されたコンセプトカー「Chill-Out(チルアウト)」の流れを汲むスタイリッシュな外観。
- 技術の共通化: ルノー・日産・三菱アライアンスの「CMF-EV」プラットフォームは、日産アリア(Ariya)やルノー・メガーヌ E-Techなどと共通であり、コスト競争力を高めています。
新型リーフ主要データまとめ
| 項目 | 内容 |
| 生産拠点 | 英国サンダーランド工場 |
| プラットフォーム | CMF-EV(クロスオーバー向け) |
| バッテリー容量 | 最大 75 kWh |
| 最大充電出力 | 150 kW |
| 予想価格 | 37,000 ユーロ 〜 42,000 ユーロ |
| 主要テクノロジー | 全自動レーザー溶接、56秒バッテリー装着ライン |
出典:https://batteryindustry.net/nissan-launches-mass-production-of-the-new-leaf/


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