現代自動車グループは、未来のモビリティ技術を牽引する戦略的な一歩として、韓国・安城市にグループ初の総合バッテリー研究開発拠点「未来のモビリティバッテリーキャンパス(Future Mobility Battery Campus)」を設立します。1兆2,000億ウォン(約1,350億円)を投じるこのプロジェクトは、2026年末までに完成を予定しており、電気自動車(EV)の性能最適化と未来モビリティ分野への事業拡大の核となるでしょう。
🔋 EV競争力の基盤を内製化
2025年11月28日に安城市で開催された棟上げ式典は、現代自動車グループがバッテリー技術におけるグローバルな競争力を強化するという強い決意を示すものです。ヤン・ヘイ・ウォン社長兼研究開発部門長は、「フューチャー・モビリティ・バッテリー・キャンパスを通じて、バッテリーエコシステム全体をシームレスに繋ぎ、業界横断的な連携を促進し、技術革新を加速させる」と述べました。
このキャンパスは、以下のコアバッテリー技術の内製化を可能にします。
- セル設計、プロセスエンジニアリング
- 統合制御システム(EVバッテリー管理にリンク)
これらの機能内製化により、設計から生産、アプリケーションに至るまで、最高水準の品質と安全性を確保したバッテリー技術を開発し、シームレスな車両統合を実現します。
🔬 高精度な検証と次世代技術開発
新キャンパスは、既存の研究施設(南陽R&Dセンターなど)が行ってきた初期の研究に加え、「継続的なプロセス検証」に重点を置きます。これにより、実際の車両アプリケーションを考慮した条件下でバッテリーの品質と信頼性を保証します。
主な研究開発の焦点は以下の通りです。
- 高精度な検証:
- 高度な設備を用いて、実際の製造環境と同様の条件下で電池セル製造プロセス(電極、組み立て、活性化)を複製。
- セルからモジュール、パック、車両統合まで、すべての段階でバッテリーの性能と安全性を検証するライフサイクルテストを実施。
- 次世代バッテリー開発:
- 当初はEVおよび長距離電気自動車(EREV)向けの高性能リチウムイオン電池を開発。
- 将来的に多様な形式や材料へと研究範囲を拡大し、進化する市場と技術のトレンドに対応。
- デジタルとAIの統合:
- AIベースのツールと自動テストによる予測モデリングと自動化で、精度と効率を向上。
- ビッグデータ分析を通じて信頼性を向上させ、パフォーマンスを最適化。
🌐 業界連携と未来モビリティへの拡大
未来のモビリティバッテリーキャンパスは、技術革新の触媒として機能します。現代自動車グループは、バッテリーメーカーとの強固なパートナーシップを構築し、先進的なインフラとデータに基づく知見を提供することで、新技術の迅速な商業化を促進し、開発リスクを軽減します。
さらに、この拠点は将来を見据えた事業拡大の準備も強化します。研究範囲はEVに留まらず、**ロボット工学、先進航空モビリティ(AAM)**といった次世代モビリティ分野への応用も視野に入れています。
上棟式典では、京畿道、安城市、京畿住宅都市開発公社と、バッテリー産業のエコシステム育成と関連企業の誘致を目的としたMOUが締結されました。この協力体制は、技術革新と持続可能な経済発展を支える強固な産業クラスターの構築に向けた、現代自動車グループのコミットメントを明確に示しています。
現代自動車グループは、この新しい総合研究開発拠点を基盤とし、グローバルな電動化の推進と未来のモビリティソリューションの提供を加速させていきます。
出典:https://www.hyundai.com/worldwide/en/newsroom/detail/0000001078


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