中国の電動垂直離着陸機(eVTOL)開発企業であるAutoflightは、戦略的投資家であるCATLの協力を得て、電動エアタクシーの利用範囲を大幅に拡大する**「水上バーティポート(垂直離着陸場)」を初公開しました。これは、eVTOL分野における世界初の統合型海空ソリューション**と説明されています。
📰 水上バーティポートの概要と技術協力
| 項目 | 詳細 |
| 開発企業 | Autoflight (CATLの支援を受ける中国のeVTOL開発企業) |
| ソリューション | eVTOL着陸プラットフォームを統合したバッテリー電気船 |
| 特徴 | eVTOL分野における初の統合型海空ソリューション |
| 統合機能 | 太陽光発電エネルギー貯蔵・充電システム、運航指示機能、通信インフラ |
| CATLの役割 | エネルギー貯蔵・充電システムなど、多くのソリューションに専門知識を提供 |
| 初実証場所 | 崑山市の淀山湖(自社の2トン級eVTOLを配備して実証) |
🌊 水上バーティポートの主な用途
この水上バーティポートは、陸上の拠点から離れた場所での電動エアタクシーの運用を可能にし、以下の5つの主要な用途に適しています。
- 沖合産業施設の保守
- 緊急救助活動
- 観光
- 通勤輸送
- 移動式バーティポートクラスター
特にCATLが提供する統合型エネルギー貯蔵・充電システムは、この水上プラットフォームの自立的かつ持続可能な運用を可能にする鍵となります。
🚀 AutoflightのeVTOL技術と市場実績
Autoflightは、中国で最も有望なeVTOLプレーヤーの一つであり、その製品ポートフォリオは主に高トン数(貨物または旅客)のeVTOLで構成されています。
1. 主要モデルと受注状況
- 製品ラインナップ: プロスペリティ(Prosperity/5人乗り旅客型)、キャリーオール(CarryAll/貨物型)、アルバトロス、ホワイトシャークなど。
- 商用受注: 現在、合計2,000機の商用受注を保有しています。
- 国際展開: 2024年春には、5人乗りeVTOL「プロスペリティ」を日本の顧客に初納入すると発表しました。これは「1トンクラスの民間eVTOL機の納入としては世界初」とされています。
2. 飛行実績と認証
- 最長飛行距離記録: 2023年に、地上からの遠隔操縦によるProsperityモデルが、充電不要のeVTOL機として最長飛行距離記録を樹立しました。
- デモ飛行: 22024年2月には中国の深圳と珠海の間で50キロメートルを20分で飛行するデモを実施。
- 貨物型認証: Prosperityモデルの貨物型であるCarryAllは、2024年春に中国民用航空局(CAAC)から型式証明を取得しています。
💰 CATLの戦略的投資と関連情報
世界最大のバッテリーメーカーであるCATLは、eVTOL分野を次世代の成長エンジンと捉え、Autoflightへの戦略的投資を行っています。
- 投資: 2024年8月、CATLはAutoflightへの**「3桁の百万ドル」**(数億ドル)規模の投資を発表し、戦略的投資家となりました。
- 背景: CATLの投資は、eVTOL技術の根幹である高性能・高安全性のバッテリーソリューションをAAM(先進航空モビリティ)分野に拡大し、将来のモビリティ市場における支配力を強化する狙いがあります。今回の水上バーティポートにおけるエネルギーシステムへの貢献は、この戦略的協力の一環です。
この海空統合ソリューションは、エアタクシーが陸上の主要都市間だけでなく、島嶼部や海上施設とのアクセスを劇的に改善する可能性を秘めており、AAM市場の応用範囲を大きく広げる画期的な取り組みです。
出典:https://batteryindustry.net/autoflight-and-catl-debut-aquatic-vertiport-for-evtols/


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