トヨタ自動車北米は2025年11月12日、ノースカロライナ州リバティに新設したバッテリー工場(トヨタ・バッテリー・マニュファクチャリング・ノースカロライナ、TBMNC)の生産開始を事実上完了したと発表しました。
1. 新工場と大規模投資の概要
| 項目 | 詳細 |
| 工場名 | トヨタ・バッテリー・マニュファクチャリング・ノースカロライナ (TBMNC) |
| 所在地 | ノースカロライナ州リバティ |
| 投資額 | 約139億ドル |
| 新規雇用 | 最大5,100人 |
| 位置づけ | トヨタにとって米国で11番目の工場、日本国外で初かつ唯一のバッテリー工場 |
| 生産能力 | フル稼働で年間30GWh(HEV、BEV、PHEVに対応した14本の生産ラインを設置) |
| バッテリー用途 | カムリHEV、カローラクロスHEV、RAV4 HEV、および未発表の3列シートBEV(トヨタが米国で生産する初のEV)など |
2. 米国事業への追加コミットメント
トヨタは、将来のモビリティ事業を支援するため、今後5年間で最大100億ドルの追加投資を米国に約束しました。これにより、同社が約70年前に米国で事業を開始して以来の米国への総投資額は600億ドル近くに達します。
トヨタ・モーター・ノース・アメリカ(TMNA)のテッド・オガワ社長兼CEOは、この大規模な製造投資が、従業員、顧客、販売店、地域社会、サプライヤーに対する同社のコミットメントを強固なものにすると強調しました。
3. 地域社会・教育への貢献
トヨタは、地域社会へのコミットメントの一環として、ギルフォード郡の学校とアッシュボロ市学区におけるSTEM教育プログラム**「ドライビング・ポッシビリティーズ」の第2期実施のため、トヨタUSA財団から270万ドルの追加助成金**を拠出することを発表しました。
また、新工場は単なる職場としてだけでなく、敷地内託児所、薬局、診療所、フィットネスセンターなどのアメニティも提供し、活気あるコミュニティを目指します。
【関連情報・背景】
今回の発表は、トヨタが進める電動化と米国現地生産の強化という「マルチパスウェイ戦略」における重要な節目です。
- 投資の経緯と戦略:
- トヨタは、2021年10月に米国での車載用電池の現地生産に約34億ドルを投資することを発表して以来、段階的に投資額を増やしてきました。今回の約140億ドルという巨額の投資は、この戦略の実現に向けた最終的なコミットメントを明確にするものです。
- サプライチェーンの強化:
- TBMNCの稼働に伴い、周辺地域ではサプライチェーンの整備も進んでいます。例えば、2025年6月には、豊田通商が韓国企業と合弁で、TBMNCをサポートする車載用バッテリーリサイクル会社をノースカロライナ州に設立するなどの動きが報じられています。
- また、バッテリー製造を支援する廃棄物処理施設の建設も発表されており、トヨタはバッテリーのエコシステム全体を米国で構築する姿勢を示しています。
- 生産体制:
- 新工場は、ハイブリッド車(HEV)用モジュールをケンタッキー州のトヨタ工場やアラバマ州のマツダ・トヨタ・マニュファクチャリングに出荷しており、すでに北米の電動車生産を支える中核拠点としての役割を担い始めています。2030年までに追加の生産ラインが稼働する予定です。
出典:https://www.prnewswire.com/news-releases/toyota-charges-into-us-battery-manufacturing-302612231.html


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