EVの「聖杯」ついに実現か? トヨタが目指す40年長寿命の全固体電池革命

Battery技術

トヨタが発表した「40年間使用可能」という全固体電池の主張は、電気自動車(EV)市場におけるゲームチェンジャーとなる可能性を秘めています。自動車メーカーは、次世代EVバッテリーは車両自体よりも長持ちし、新しい車両に再搭載されると主張しています。

この記事の主張、関連情報、および技術の現状を以下にまとめます。


💡 トヨタの全固体電池の主要な主張(記事内容)

  • ⚡️ 驚異的な長寿命:
    • 目標は、40年間の使用後も初期容量の**90%**を維持すること。これは、現在の乗用車の平均寿命(約14.5年)の約2.7倍にあたります。
    • この長寿命により、バッテリーを新しい車両に再搭載する(複数回再利用)ことが可能になるとされています。
  • 🚀 性能向上:
    • 航続距離と充電速度の大幅な改善が見込まれています。
    • 発火リスクの低減など、安全性も向上します。
  • 💰 コスト:
    • 当初は高額になる可能性があるものの、長寿命化によって時間経過とともにその差を補うとしています。
  • 🤝 パートナーシップ:
    • 量産実現のため、電解液サプライヤーの出光興産、正極材サプライヤーの住友金属鉱山と契約を締結しています。

🔎 関連情報:開発ロードマップと全固体電池の現状

1. トヨタの全固体電池の実用化目標

トヨタは、この全固体電池を2027年~2028年頃に市場に投入することを目指し、開発を「予定通り」進めていることを明らかにしています。

  • 🔋 目標とする性能:
    • 航続距離:パフォーマンス版(次世代電池)で1,000km超を目指し、全固体電池ではさらなる向上が期待されています(一部情報では航続距離50%向上)。
    • 急速充電:10分以下(SOC=10~80%)。
  • 量産に向けた動き:
    • 出光興産とのタスクフォースを結成し、固体電解質と全固体電池の量産化技術の確立を目指しています。
    • 経済産業省から「蓄電池に係る供給確保計画」の認定を受けており、国からの支援も受けながら、日本国内での開発・生産を推進しています。
  • 🚗 初搭載車種のヒント:
    • 以前の「ハイブリッド車からの搭載」という計画を見直し、EVでの実用化を優先する方針に転換しました。
    • 2025年ジャパン・モビリティショーでの情報では、「高出力、コンパクト、そして長距離走行」を目標としており、LFAの後継車として有力視されているレクサス・エレクトリファイド・スポーツ・コンセプトのような高性能EVへの搭載が有力視されています。

2. 全固体電池の実用化に向けた課題

全固体電池は多くのメリットがある一方で、本格的な量産・普及には依然として技術的な課題が存在します。

  • 🚧 技術的な課題:
    • 耐久性: 充放電時の電極の膨張・収縮による固体電解質との密着性維持。
    • 出力の確保: 液体電解質に比べて大きい界面抵抗の低減。
  • 💰 量産化・コストの課題:
    • 特殊な材料やプロセス、新たな製造設備が必要なため、製造コストが高くなりがちです。安価で安定した大量生産技術の確立が、普及の最大の鍵となります。

結論:EV市場への影響

トヨタの主張する「40年使える全固体電池」が実現すれば、バッテリーが車両本体よりも長寿命になり、車両の寿命を終えてもなお、バッテリーを再利用できるという、EVに関する私たちの知識を根本的に変える可能性があります。

これは、EVのコスト構造、環境負荷(採掘・廃棄物の削減)、そして所有モデルに大きな変革をもたらす「ゲームチェンジャー」となり得ます。トヨタの技術が、ライバルに先駆けて「聖杯」を現実のものとできるか、世界のEV市場がその動向に注目しています。

出典:https://insideevs.com/news/778354/toyota-solid-state-battery-ev-40-year-lifespan/

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