中国のバッテリー大手CATL(Contemporary Amperex Technology Co. Ltd.)は、エネルギー貯蔵システム(ESS)向けに開発した次世代の587Ah高容量バッテリーセルの大規模な商業化を本格的に開始しました。
2025年12月3日の現地報道によると、6月の製品発売から、すでにこの587Ahセルの出荷量は2GWhに達し、正式に大量商品化フェーズに突入しました。
🚀 新世代セルの生産と性能
CATLは、山東省済寧市の生産施設を拠点に、高効率かつ低コストでの大規模生産を実現しています。
1. 生産体制とコスト効率
- 生産規模: 済寧市のCATL生産施設は、587Ahの高容量セルを1日あたり22万個以上生産しています。
- 生産速度: 生産ラインは平均2秒未満で1つのセルを生産する高効率を誇ります。
- コスト削減: この高効率化により、生産コストを42%削減することに成功しました。
- 安全性: 安全上の欠陥率をPPB(10億分の1)レベルにまで低減し、極めて高い安全性を実現しています。
2. 性能と目標
- エネルギー密度: 587Ahセルは434 Wh/Lのエネルギー密度を達成し、これは従来品より10パーセントの向上となります。
- 出荷目標: 今年(2025年)の587Ahセルの出荷量は、3GWhに達すると予想されています。
🌐 CATLのエネルギー貯蔵事業の全体像と実績
587Ahセルは、CATLのエネルギー貯蔵セルにおける最新のイテレーションであり、280Ahおよび314Ah製品に続くものです。同社は3年間の研究開発とテストを経て本製品を開発しました。
- 累計導入実績: 280Ahや314Ah製品を含む反復を通じて、CATLが世界的に展開するエネルギー貯蔵システムの容量は256GWhを超えています。
- 事故ゼロ: これらの製品は世界中で1,000以上のエネルギー貯蔵プロジェクトに導入されており、現在まで事故ゼロの記録を維持しています。
- 事業の重要性(2024年実績):
- CATLは世界最大のバッテリーメーカーであり、エネルギー貯蔵を主要事業の一つとしています。
- 2024年のCATLの総収益(3,620億人民元/約510億米ドル)のうち、エネルギー貯蔵バッテリーシステム事業が**572億9,000万人民元(15.83%)**を占めました。
- 動力電池システム事業(EV向け)は2,530.4億人民元(69.90%)を占めています。
💡 関連情報と市場の動向
CATLが587Ahセルの大規模出荷を開始した背景には、世界的な再生可能エネルギー導入の加速と、それに伴う大規模ESS市場の爆発的な成長があります。
- 次世代ESSの要件: 大規模ESS市場では、コスト削減($ / kWh)、安全性、長寿命化が最重要視されます。CATLの新しい587Ahセルは、コストを42%削減し、安全上の欠陥率をPPBレベルにまで低減したことで、これらの市場の要求に強力に応えています。
- 競合との比較: 韓国のLG Energy SolutionやサムスンSDI、国内の比亜迪(BYD)などもESS向けの高容量・長寿命セル開発に注力しており、CATLのこの動きは市場における主導権争いを一層激化させることが予想されます。
出典:https://cnevpost.com/2025/12/03/catl-large-scale-shipments-next-gen-energy-storage-cells/


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