パナエナジー、データセンター向け蓄電を28年度8000億円へ EVライン一部転用で急成長

Battery技術

パナソニックホールディングス傘下のパナソニックエナジーは、データセンター(DC)向け蓄電システム事業を新たな収益の柱として急拡大させる計画を発表しました。

📊 事業計画のハイライト(2028年度目標)

項目目標数値2025年度比背景/備考
売上高8,000億円規模約3倍AI普及によるDCの旺盛な需要に対応。
営業利益率15.8%を最低限維持し、それ以上達成見込み既存資産の活用、自動化による固定費抑制。
日本でのセル生産能力2025年度比で3倍3倍既存ライン増強に加え、車載用ラインを転用。

💡 事業転換の背景と戦略

1. データセンター(DC)・AI市場の急拡大

  • 需要増:生成AI(人工知能)の普及に伴い、世界のDC需要が急拡大しています。
  • 市場規模:世界のAIサーバー市場は2023年の520億ドルから、2028年には2,240億ドル(約4.3倍)に拡大すると試算されています。
  • 製品の強み
    • パナソニックエナジーは、サーバーラックごとに電源を分散配置する**「分散型電源」**で世界シェア上位に位置しています。
    • AIサーバーは電力変動が大きく、瞬時の高出力と高い信頼性が求められますが、同社はセルからモジュール、電源ユニットまで一貫開発できる強みを生かし、ソリューション販売を拡大します。

2. EV市場の成長鈍化への対応

  • EV需要の停滞:世界的な補助金見直しや金利高を背景に、電気自動車(EV)の販売伸びが鈍化しています。
  • 生産能力の転用:EV需要の減速で生産が落ち込んでいる車載用電池の国内外の生産ラインの一部を、DC向け蓄電システムに切り替えます。
    • 国内工場や、2024年7月に稼働した米カンザス州の車載用工場の一部活用も検討されています。

🏭 生産体制の強化と投資計画

拠点生産内容強化策開始時期
日本セル、モジュール既存ラインの拡充に加え、車載用ラインを改造して転用。セル生産能力を28年度に25年度比3倍に増強。2026年度第1四半期初めから順次生産開始予定
北米(カンザス州)セル車載用工場の一部を活用し、DC用セルの生産を検討。検討中
メキシコモジュール既存ラインの増強とライン新設を検討。検討中
  • 投資抑制:生産能力の拡充は既存資産の活用が中心で、「大型投資(新工場建設など)は今のところ考えていない」としています。投資額は「3桁億円の前半くらい」を見込んでいます。
  • 目的:北米での生産強化は、関税の影響を軽減し、供給リードタイムを短縮することを目的としています。

📅 関連情報・スケジュールまとめ

日付/時期内容
2024年7月米カンザス州の車載用工場が稼働。
2025年度DC向け蓄電システム事業の売上高は2,000億円台後半に達する見込み。
2026年度第1四半期初め国内の車載用ラインを改造したDC向けセルの生産を開始予定。
2028年度DC向け蓄電システム事業の売上高8,000億円規模を目標。

出典:https://jp.reuters.com/markets/global-markets/NXLJVAJXQJMXVA6MWU76YWPYKU-2025-12-02/

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