I-PEX・うるたま、開発中の「三次元不織布集電体」搭載電池でドローン航続時間2倍を達成

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I-PEX株式会社とうるたま株式会社は、I-PEXが開発中の**「三次元不織布集電体」**を搭載した次世代電池パックを使用したマイクロドローンの飛行テストを実施し、従来の電池パックと比較して約2倍となる16分以上の航続時間(最大17分42秒)を実現しました。

これは、危険区域での点検など、これまで飛行時間の制約で数分しか行えなかったマイクロドローンの実用点検時間を大幅に延長する画期的な成果です。


🔋 開発のポイントと成果

  • 革新的な「三次元不織布集電体」:
    • 次世代リチウムイオン電池で、シリコン系活物質(理論容量は黒鉛系の10倍以上)の利用時に課題となる密着性や導電性を改善するために開発されました。
    • 不織布の複雑かつ柔軟な構造で活物質をホールドし、シリコンの膨張・収縮による剥離を抑制します。
    • メタライズ加工により高比表面積と高い導電性を確保し、活物質全体に導電パスを形成して利用率を向上させます。
    • 樹脂不織布を活用し、集電体そのものの軽量化にも貢献しています。
  • 飛行テストの結果(同等重量の比較):
    • 比較用市販電池パック (1000mAh, 72.7g): 8分51秒
    • シリコン負極電池パック (1800mAh, 72.6g): 16分20秒
    • リチウム負極電池パック (1930mAh, 73.7g): 17分42秒
  • ドローン活用の可能性拡大:
    • インフラ点検や災害現場など、人による確認が難しい場所でのマイクロドローンによる目視・確認のニーズが高まる中、航続時間の延長により、実際の現場での点検時間を大幅に確保できるようになります。

🗓️ 今後の展望と展示会情報

  • 今後の開発:
    • 今回の成果を踏まえ、I-PEXとうるたまは協力し、「三次元不織布集電体」搭載電池のサイクル特性安全性、および量産性の検証を進め、製品への採用を目指します。
  • 展示会出展:
    • 本技術の実物サンプルおよび技術解説資料を、愛知県・ウインクあいちで開催される「第66回電池討論会 併設展示会」のI-PEXブース(6F No.15)で展示されます。
      • 会期: 2025年11月18日(火)~20日(木)
      • 会場: ウインクあいち(名古屋市)

🏢 関連企業情報

  • I-PEX株式会社:
    • 事業: コネクタ、製造受託(自動車部品他)、金型・設備、MEMSファウンドリ、エネルギーソリューション(使用済みリチウムイオン電池をリユースした蓄電池システム「RENERATH」等)の5つの事業を展開。
  • うるたま株式会社:
    • 事業: 次世代二次電池開発・製造過程における技術課題を解決する独自の要素技術を発掘し、次世代電池の市場化に向けた研究開発および受託評価事業を展開。

出典:https://www.atpress.ne.jp/news/557894

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