サムスンSDIが、米国の電気自動車(EV)およびエネルギー大手であるテスラに対し、エネルギー貯蔵システム(ESS)向け電池を供給するための交渉を大詰めの段階で進めていることが明らかになりました。
北米地域で人工知能(AI)ブームに伴う電力需要の急増や、再生可能エネルギー導入の加速によりESS市場が爆発的に拡大する中、米国の高関税政策により中国製電池が締め出される状況が、米国内に生産拠点を確保しているサムスンSDIにとって強力な追い風となっています。
供給契約が成立した場合、サムスンSDIは米国の自動車メーカー、ステランティスとの合弁工場の一部ラインをESS生産に転換し、NCA(ニッケル・コバルト・アルミニウム)およびLFP(リン酸鉄リチウム)の両方で、2026年末までに年間30GWh規模の生産体制を築く計画です。業界では既に数兆ウォン規模の大型契約の可能性が取り沙汰されていますが、同社関係者は「協議中であり、確定した事項はない」と述べています。
📝 協議の概要と背景
- 協議内容: サムスンSDIは、テスラとの間でESS(エネルギー貯蔵システム)向け電池の納入契約を協議中です。
- 背景:
- 市場需要: 北米地域でAIブームによるデータセンターの電力需要急増や、太陽光・風力などの再生可能エネルギー発電の増加に伴い、電力網の安定化に不可欠なESS需要が急速に拡大しています。
- 地政学的要因: 米国が中国製電池に対して高関税を課す政策を続けているため、テスラは米国内に工場を持つ非中国系電池メーカーからの調達を強化する方向にシフトしています。サムスンSDIは、米国の完成車メーカーであるステランティスとの合弁工場(インディアナ州ココモ)を運営しており、この点がテスラの関心を集めています。
🔋 サムスンSDIのESS事業戦略と生産能力
- 工場転換: 供給が確定した場合、サムスンSDIはステランティスとの合弁工場(電気自動車向け)の一部をESS向けに転換する見込みです。
- 生産ラインと目標: 同社は先月28日の第3四半期決算発表で、ESS事業戦略の詳細を明らかにしています。
- NCA(ニッケル・コバルト・アルミニウム)基盤: 高性能が特徴のこのESSラインはすでに稼働を開始しています。
- LFP(リン酸鉄リチウム)基盤: コスト効率に優れるLFPラインは2026年第4四半期からの稼働を目標としています。
- 生産能力拡大: これらの取り組みにより、2026年末ごろまでにESSの生産能力を年間30ギガワット時(GWh)水準へ拡大することを目指しています。
- 既存の契約: サムスンSDIは、米国のエネルギー持株会社であるNextEraやドイツの商業用ESSメーカーであるテスボルトなど、他の有力企業ともESS供給契約を結んでおり、市場での実績を積み重ねています。
出典:https://biz.chosun.com/industry/company/2025/11/03/5XP23ZZZOBD3DM2EJBMEWHDYTY/


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