新たな調査により、中古の電気自動車(EV)およびプラグインハイブリッド車(PHEV)のバッテリー容量維持率(長寿命)に関して、現代・起亜(ヒョンデ・キア)コングロマリットがテスラを含む他のブランドを上回る優れた結果を示したことが明らかになりました。
調査結果の要点
- 全体的な容量維持率の高さ:
- テストされた723台のEVと643台のPHEVの約80%が、走行距離や年数などの変数を平均化しても、数年後に元のバッテリー容量の90%以上を維持していました。これは、中古EV市場の活性化において重要な指標となります。
- 起亜(Kia)の優位性:
- 起亜は、EV6のようなEVとSportage SUVのようなPHEVの両方で、最も耐久性が高く、長期的な容量維持率に優れたバッテリーを製造していると評価され、ランキングでトップを獲得しました。
- 起亜の別のモデルが2位にランクインし、テスラのModel Yがそれに続きました。
- テスラの状況:
- テスラはバッテリーの健全性(SoH)に関するベストEVブランドランキングで2位にランクインしました。この結果は、ヨーロッパにおけるModel Yの販売台数が他ブランドよりもはるかに多いことを考慮すると、重要な意味を持ちます。
バッテリー寿命の長期化と業界動向
- バッテリーのポテンシャルとリサイクル:
- 米国最大のEVバッテリーリサイクル業者であるレッドウッド・マテリアルズは、現行のEVバッテリーは少なくとも15年間は使用できると見積もっています。今回の調査結果は、この長期寿命の可能性を裏付けるものです。
- 保証の現状と競争:
- 起亜は、ヨーロッパでバッテリーとドライブトレインを含む7年間または15万kmの「ブート・トゥ・ボンネット」保証を提供し、米国ではクラス最高となる10年間のバッテリー保証を提供しています。
- テスラの基本車両保証は4年間8万kmですが、バッテリー本体には8年間の保証が付いています。
- 中国メーカーはさらに競争を激化させており、現在、15年間・85%の容量維持率でのバッテリー保証を標準化しようとしています。
- 世界最大のバッテリーメーカーであるCATLは、NIOのスワップステーションに12年間の保証を提供し、LFPエネルギー貯蔵ユニットには既に20年間の保証を提供しています。
バッテリーの長寿命化に向けた重要なヒント
調査を実施したスウェーデンの保険会社KVDの専門家は、EVバッテリーの長寿命化を実現するために、以下の利用習慣を推奨しています。
- 頻繁なフル充電を避ける: 日常使用では充電量を**20%〜80%**に保つ。
- 極端な温度を避ける: 暑い場所への駐車を避け、寒いときにはプレコンディショニング(予熱)機能を利用する。
- 急速充電を常用しない: 必要な時に限り使用し、冷えたバッテリーでの急速充電は避ける。
- 放置充電を避ける: 長時間(2週間以上)駐車する場合は、**40%〜60%**程度に充電レベルを維持する。
- ソフトウェアの活用: 充電制限(例:80%)を設定し、出発直前に充電が完了するようスケジュール設定をする。
この調査結果は、中古EV市場の購入者にとって「バッテリーの健全性(SoH)」が重要な判断指標となる中で、起亜が技術的な優位性を示し、自動車メーカー間のバッテリー耐久性競争が激化していることを示唆しています。


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