リチウムイオン低炭素バッテリーセル製造を手掛けるフランスの企業 Verkor は、2025年12月11日、フランス共和国大統領エマニュエル・マクロン氏の支援の下、同社初のギガファクトリーをフランスの ブルブール(ダンケルク) に開設しました。
これは、ヨーロッパの産業的自立とエネルギー転換に貢献することを目的とした、大規模な工業生産への移行を示す決定的な節目です。
🏭 ギガファクトリーの詳細
- 場所: ブルブール、ダンケルク(オー・ド・フランス地域圏、フランス)
- 初期生産能力: 年間 16GWh
- この能力は、脱炭素化された電気自動車(EV)の高まる需要に対応します。
- 雇用創出: 1,200人 の直接雇用と 3,000人 の間接雇用。
- 製品化予定: 2026年 にアルピーヌ A390(Alpine A390)向けの最初のバッテリーの商用化を予定しています。
- 長期目標: 2030年 までに 50GWh の生産能力達成を目指し、欧州のリーディングカンパニーとしての地位を確立します。
- デジタル化: 製品、プロセス、材料データの管理を最適化し、トレーサビリティと産業パフォーマンスを確保するための独自のデジタルアーキテクチャを備えた「デジタルファクトリー」です。
🧪 イノベーションと生産の連携
ギガファクトリーの開設は、グルノーブルにある Verkorイノベーションセンター(VIC) での技術設計と検証、プロセスの工業化の成功に基づいています。
- VIC(グルノーブル): バッテリー技術を設計・検証し、将来の化学物質や製品プラットフォームを開発する研究開発拠点。
- ギガファクトリー(ブルブール): VICで検証された技術の大規模な工業化拠点。
VICのパイロットラインはすでに24時間365日稼働し、数万個のセルを生産しており、顧客への信頼性を確保しています。ギガファクトリーは、VICセルからのモジュール組み立てを経て、現在では独自のセルを製造しています。
💰 資金調達と支援エコシステム
Verkorは、ダンケルクの戦略的拠点の建設とグルノーブルのVICの開発のために、30億ユーロ を超える資金を確保しました。
- 主要な民間投資家: Macquarie Asset Management、Meridiam、Renault Group、EQT Ventures、EIT InnoEnergy、Sibanye-Stillwater、Bpifrance(SPI投資ファンド)、Crédit Agricole Assurances、ISALT(FSP)、PULSE、CMA CGMエネルギーファンド、Airbridge Investments、EnerSys、ING Sustainable Investmentsなど。
- 主要な公的支援機関:
- 欧州投資銀行(EIB)
- フランス政府(計画「France 2030」)
- Bpifrance Assurance Export(戦略プロジェクト保証)
- オー=ド=フランス地域圏(6000万ユーロを拠出)
- ダンケルク都市共同体
- Caisse des Dépôts et Consignations
- フランス環境移行機構(ADEME)
🗣️ 関係者のコメント(抜粋)
- エマニュエル・マクロン大統領: 再工業化、イノベーション、脱炭素化が共に進むことを示し、雇用創出と技術・エネルギーの自立性強化を強調。
- ブノワ・ルメニャンCEO: 創業5年での開設は、欧州のエネルギー転換と、その主要技術のフランスおよび欧州での産業化を体現するものと述べる。
- ザビエ・ベルトラン知事(オー=ド=フランス地域圏): 地域を電動モビリティ革命の中心に据え、ヨーロッパのバッテリーバレーとなったことへの誇りを表明。
出典:https://verkor.com/en/verkor-reaches-a-decisive-milestone-and-opens-its-first-gigafactory/


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