韓国のバッテリー大手3社(LGエナジーソリューション、サムスンSDI、SKオン)は、業界の売上が減少する逆境にもかかわらず、短期的な業績よりも技術革新を優先し、研究開発(R&D)投資を大幅に増やしました。
- 📊 R&D投資の増加:
- 3社の今年第3四半期累計R&D費は2兆3,205億ウォンに達し、前年同期比で16.5%増加しました。
- 📉 売上高の減少:
- 同期間の3社合計売上高は32兆4,593億ウォンで、前年同期比で約11.49%減少しました。
- 💡 投資の論理: 企業は、事業環境の悪化を一時的なものと捉え、技術力こそが永続的な競争優位性を生み出す投資であると判断し、R&Dを増やしました。
企業別 R&D投資動向(第3四半期累計)
| 企業名 | R&D投資額 (億ウォン) | 前年同期比 (増減率) | 売上高比率 | 特記事項 |
| サムスンSDI | 11,016 | 増加中 | 11.7% (業界最高) | 4年連続で年間1兆ウォン超え、毎年規模を拡大。 |
| LGエナジーソリューション | 9,876 | +24.2% | 5.6% | 今年も年間1兆ウォンの大台突破を予想。分社化後、R&D額を継続的に更新。 |
| SKオン | 2,314 | +9.9% | 4.19% (若干減少) | 投資規模は横ばいだが、未来技術研究所を設立し、次世代技術開発を加速。 |
💡 関連情報とグローバル競争
1. 中国最大手 CATL との差
韓国3社はR&Dを増やしたものの、世界最大の中国バッテリーメーカーであるCATLとの投資規模には依然として大きな差があります。
- CATLのR&D費: 今年第3四半期に約3兆1,278億ウォンを投じ、前年比15.3%増加しました。これは韓国3社合計のR&D費(2兆3,205億ウォン)を大きく上回ります。
- CATLの戦略: CATLは年間約20億ドルをR&Dに投入し、技術的優位性を確固たるものにしています。ナトリウムイオン電池などの次世代電池に加え、電動垂直離着陸機(eVTOL)などの新市場への戦略的投資も行っています。
2. 韓国各社の技術戦略
- サムスンSDI: 高水準のR&D売上高比率を維持し、着実に投資を拡大。
- LGエナジーソリューション: R&D増加率が3社中最も高い24.2%を記録。
- SKオン: 8月に「未来技術研究所」を設立し、全固体電池、リン酸鉄リチウム(LFP)、角形電池など、次世代技術とプラットフォームの多様化に注力しています。
3. 専門家の見解
西井大学のパク・チョルワン教授は、「売上減少にもかかわらず、R&Dの増加傾向を維持しなければならない」と述べ、世界的な競争力を維持するためには、半固体電池、ナトリウムイオン電池、乾式電極といった次世代リチウムイオンシステムの主要研究課題を優先的に推進する必要があると指摘しています。
出典:https://www.businesskorea.co.kr/news/articleView.html?idxno=257206


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