2026年1月6日、次世代電池のリーダーであるProLogium(プロロジウム)は、CES 2026において、蓄電システムおよびマイクロモビリティ分野への全固体電池導入に向けた4社戦略的提携を発表しました。
以下にニュースの要点と、技術的・市場的な関連情報を加えてまとめます。
ProLogiumら4社、全固体電池の社会実装に向けた戦略的提携を締結
1. 提携の概要と目的
台湾のProLogiumを中心に、Buima Energy(システム統合)、JMS(モジュール製造)、GWA(電動バイク開発)の4社がMoUを締結しました。従来の液系リチウムイオン電池が抱える「発火リスク」と「低温時の性能低下」を解決し、住宅・商業用蓄電および物流用モビリティ市場でのシェア拡大を狙います。
2. ターゲットとなる2つの主要用途
CES 2026では、ProLogiumの次世代電池を搭載した以下のプロトタイプが初公開されました。
- ソリッドステート蓄電壁(Storage Wall):
- 超薄型・高意匠: 固体電池の薄型化を活かし、屋内の美観を損なわないデザインを実現。
- 高安全: 「アクティブセーフティメカニズム(ASM)」により、病院や政府機関などの重要施設でも安心して設置可能。
- 柔軟な拡張: モジュール設計により容量変更が容易。
- 電動カーゴバイク(e-Cargo Bikes):
- ラストマイル物流の効率化: 急速充電に対応し、配送業務のダウンタイムを削減。
- 低温耐性: 寒冷地での性能低下が少なく、冬場の航続距離を安定させます。
- 積載効率: バッテリーのコンパクト化により、車両の積載スペースを拡大。
3. ロードマップ
- フェーズ1: 既存セルを用いたパックおよびモジュール開発(CES 2026にて公開)。
- フェーズ2: 専用プロトタイプの共同開発を経て、2028年までに強固な産業供給パートナーシップを確立し、量産・普及を目指します。
💡 関連情報:全固体電池市場の現在地
今回の提携が注目される理由として、以下の背景が挙げられます。
- ProLogiumの技術的優位性: 同社は「セラミック固体電解質」を用いた技術に強みを持ち、すでにフランスにギガファクトリー(大規模工場)を建設するなど、全固体電池の量産化において世界で最も先行している企業の一つです。
- 「生活空間」への進出: これまでの全固体電池開発は「EV(電気自動車)」が主戦場でしたが、今回の提携は「住宅」や「都市物流(カーゴバイク)」という、より人間の活動圏に近い場所での実用化を強調しています。これは、液体電解質を持たない「不燃性」という安全上のメリットを最大限に活かした戦略です。
- 台湾企業の垂直統合: 提携企業の多くが台湾系であり、セル製造(ProLogium)からモジュール(JMS)、システム(Buima)、応用製品(GWA)までを一つの経済圏で完結させることで、開発スピードの加速とコスト低減を図っています。
まとめ
ProLogiumらによるこの提携は、全固体電池が「自動車用」という枠を超え、私たちの住まいや街中の物流を支えるインフラへと進化する重要なステップです。2028年の商用化に向けた動きは、エネルギー転換を加速させる新たなベンチマークとなるでしょう。


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